元気・健康をつくる呼吸法

自律神経・ホメオスタシㇲの安定強化 自然免疫力 治癒力高める呼吸法

深くゆっくりした呼吸が心身をリラックスさせる



深呼吸のリラクゼーション効果
深くゆっくりした呼吸が心身をリラックスさせる
なにかいらいらしたり“むかついて”いるとき、人前で話しをしなければならないとき、あるいはテレビゲームに夢中になっているときなど私たちの呼吸は、浅く短いものになっている。
しかしそれとは、反対に深くゆっくりした呼吸をくり返すことによって、全身の緊張がほぐれ、落ち着いた気分を取り戻すことができる。
これが、呼吸のリラクゼーション効果である。
深くゆっくりした呼吸には、自律神経のバランスを整える効果があるといわれている。
自律神経のバランスがいいと、循環系をはじめ胃や腸など内臓のはたらき、ホルモンの分泌、免疫力など全身の機能がうまくはたらき健康な状態が維持される。
 また深くゆっくりした呼吸をくり返すことによって、肺の中に新鮮な空気がたくさん送り込まれ、ガス交換が活発になる。
その結果、疲労物質の分解や排出が促進され疲労感の軽減に役立つと考えられている。
また、同時に深い呼吸では横隔膜が上下に大きく動くので腹腔内の臓器の蠕動運動や血液循環がさかんになり栄養素の消化や代謝を助けることになる。
 そのほかに190ページでも説明したように、長くゆっくりとはく呼吸を意識的にくり返すことは元気をつくる神経であるセロトニン神経を活性化させるといわれており、すっきりした気分との関係も深いといえるだろう。
このように、深くゆっくりした呼吸には、多くの効果があり、ストレスや疲労などで蓄積された心と身体の緊張を解きほぐして、リラックスした状態をもたらすといえる。
           
リラックスしたいときの呼吸法